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【2026年版】フリーズドライ装置導入で失敗しない5つの技術ポイント|温度・真空・ポンプ選定を解説

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  • 投稿の最終変更日:2026年1月4日

フリーズドライ装置を導入する前に必ず知っておくべき5つの技術ポイントとは?

フリーズドライ装置は食品加工や研究用途において非常に有効な乾燥技術ですが、 価格や仕様表だけで選んでしまうと、導入後に想定外のトラブルが発生することがあります。 本記事では、フリーズドライ装置のメーカーとして実際に技術相談を受けてきた立場から、 導入前に必ず押さえておくべき5つの技術ポイントを解説します。

1. 温度制御と真空制御のバランスが最重要

フリーズドライ(凍結乾燥)は「凍結 → 真空下での氷の昇華→ 乾燥」という工程で進みます。 このプロセスで重要なのが、棚温度・冷凍能力・真空度のバランスです。

  • 棚温度だけを急に上げても、真空が安定しなければ氷が溶解し、凍結乾燥は進みません。
  • 真空度だけを追求しても、棚温度とのバランスが崩れると氷の溶融・乾燥体の変形・品質劣化が起きる場合があります。

特に食品用途では「乾いたように見えるけれど、中心部の乾燥が不完全」というトラブルが多く、 制御精度の差が品質の差として明確に現れます。棚温度が制御できない実験用の真空凍結乾燥機は、食品専用の装置と比較し、乾燥時間が倍以上かかってしまいます。また、Googleなどで検索すると、小型フリーズドライ装置という紹介がなされている乾燥機の多くがフリーウドライ装置でない事に驚きます。自動的にGoogleでカテゴライズされた装置には注意が必要です。

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2. 食品用と研究用フリーズドライ装置は同じではない

見た目が似ていても、食品用途と研究用途では装置の設計思想が異なります。 食品用途では再現性・精密な乾燥温度制御・作業性・連続運転耐久性が重視されます。

項目 食品用途 研究用途
運用 日常的・連続運転 実験・条件探索中心
重視点 安定性・再現性 柔軟性・拡張性
清掃・衛生 重要 用途により差

 

研究用装置を食品加工に流用し、乾燥が安定しないケースも少なくありません。 これは室温に依存して乾燥時間が変わるからです。用途を明確にした上で装置の使用を確認することが重要です。

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3. 真空ポンプ選定を間違えると乾燥品質が安定しない

真空ポンプはフリーズドライ装置の心臓部です。 到達圧力や排気速度だけでなく、装置全体とのマッチングが重要になります。

  • 水蒸気負荷に耐えられるか
  • 長時間連続運転が可能か
  • 保守・メンテナンス体制(消耗品・交換周期・対応)が整っているか

選定を誤ると、乾燥ムラや処理時間のばらつき、再現性低下につながります。フリーズドライでは試料からたくさんの水分が昇華し、その多くは装置内のコールドトラップという冷却部分に捕捉されます。しかしながら、どうしても真空ポンプにも水蒸気の一部が流れていきます。したがって、安価で小型のオイル回転式真空ポンプを使用すると、その流れ込みの水蒸気量に耐えられず、オイル室に多くお水が貯留し、故障を起こします。この水蒸気負荷に耐えられる真空ポンプを使用しないと、ポンプはすぐに壊れてしまいます。また、効果ではありますが、オイルを使用しない各種真空ポンプなら、その心配も少なくなります。弊社では用途に応じて適切な真空ポンプをご提案させていただいております。

 

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4. 冷凍能力はカタログ数値だけで判断してはいけない

凍結工程はフリーズドライ品質を左右する重要な要素です。 カタログ値は理想条件での数値であり、実運用とは異なる場合があります。

  • 実際の投入量で十分に氷を除去(捕捉)できるか
  • 厚みのある材料でも均一に凍結できるか
  • 連続運転で能力低下が起きにくいか

冷凍が不十分なまま乾燥へ進むと、形状崩れ・品質低下・歩留まり悪化の原因になります。凍結乾燥では次々に連続して多くの水蒸気が昇華してきます。これを瞬時に氷にしてコールドトラップに捕捉するためには、強力な冷凍機が必要です。フリーズドライ装置には無意味に大きな冷凍機が付いている訳ではありません。昇華してきた水蒸気を瞬時に氷にするたけの冷凍能力が必要です。早く乾燥させると昇華する水蒸気量が多くなり、それだけ大容量の冷凍機が必要となります。

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5. 導入後サポートは「技術的に話が通じるか」が重要

フリーズドライは材料特性によって最適条件が大きく変わります。 導入後に発生する条件変更やトラブルに対し、 技術的な会話ができるサポート窓口があるかどうかが重要です。

  • 「この乾燥条件設定で問題ないか?」
  • 「材料が変わったが設定はどうすべきか?」
  • 「乾燥時間が安定しない」

こんな質問にもメーカーは即座に答えられなければいけません。弊社は他社のどこにも負けない半世紀以上の経験を持つ技術スタッフが直接、技術提案を行います。装置を販売して終わりではなく、販売後から、客様の商品開発までのお付き合いが始まります。このようなサービスをメーカーが提供するためには、長年の経験が必要です。実際に、弊社の装置と技術サポートの下、はじめて商品化に成功した商品がございます。これらは他社の装置でも可能かもしれません。しかし明確に言えるのは、これらの製品は弊社の技術サポートがなければ成功しなかったという事です。これは弊社セル・ダイアグノスティックス最大の特徴です。

 

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まとめ

  1. 温度・真空・冷凍のバランス
  2. 用途に合った装置設計
  3. 真空ポンプの適切な選定
  4. 実運用を想定した冷凍能力
  5. 技術対応力のあるサポート体制

「用途」と「材料」を明確にし、必要仕様を整理してから比較検討することで、 導入後の手戻りを大幅に減らせます。

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フリーズドライ装置のご相談・お問い合わせ

セル・ダイアグノスティックス合同会社では、フリーズドライ装置の設計・製造・販売を行い、 導入前後の技術相談(用途整理、仕様選定、運用条件の考え方など)を多数お受けしています。

お問い合わせ先

よくある質問(FAQ)

Q1. 装置選定で最初に決めるべきことは何ですか?

まずは用途(食品・研究)と材料、処理量を明確にすることです。 これにより必要な棚温度範囲、冷凍能力、真空系の考え方が整理できます。

Q2. 真空度(圧力)は低ければ低いほど良いですか?

一概には言えません。材料と温度条件、装置構成とのバランスが重要です。 低真空を追うだけでは乾燥が速くならない場合もあります。

Q3. 食品用途で特にトラブルになりやすい点は?

温度・真空の不安定化による乾燥ムラ、凍結不足による形状崩れ、 そして運用中の条件変更に対するサポート不足が多いです。

Q4. 導入後に条件変更(材料変更・量変更)したい場合は?

材料特性により最適条件が変わるため、 温度・真空・時間の組み立てを再設計することが重要です。場合により、真空ポンプの買い替えが必要となる場合があります。

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